壺齋散人の 美術批評
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自画像:ゴッホの自画像6




前作「グレーのフェルト帽の自画像」より少し遅れて描かれた作品。無帽であることを除けば、全く同じものを着ているのだが、服の色彩は違っているし、顔の雰囲気もかなり異なっている。斜め前を向いているせいかもしれないが、こちらの絵の方が表情が険しい。

この絵を描いた頃のゴッホはまだ34歳だったが、後退した額には皺が走り、すでに初老のような感じを受ける。

(1887年初、紙に油彩、32・0×25.5cm、オッテルロー、クレラー・ミュラー王立美術館)





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