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フリーダとディエゴ・リべラ フリーダ・カーロの世界 |
フリーダ・カーロは、1931年に壁画家のディエゴ・リベラと結婚した。フィリーダは18歳の時に巻き込まれた交通事故で、長い間療養生活を強いられたのだが、大方の回復をまって、昔の学生仲間と連絡をとった。その仲間の一人に、女流写真家ティナ・モドッティがあった。モドッティの紹介で、フリーダはリベラと会ったのだった。フリーダは、かつてリベラと出会い、自分の才能を評価されたことがあった。そんなわけでフリーダはリベラを愛するようになり、1929年に21歳も年上の彼と結婚したのだった。 「フリーダとディエゴ・リべラ(Frida y Diego Rivera)と題されたこの絵は、二人の記念肖像画である。ディエゴとフリーダが仲良く手を握りあっている。リベラは大柄な体つきで、右手にはパレットと絵筆をもっている。フリーダのほうは、メキシコの民族衣装を思わせるような格好をしている。 ディエゴに比べてフリーダは実際より小さく描かれている。特に足が子供のそれのように小さい。フリーダは6歳の時に小児マヒにかかり、そのため腿からくるぶしにかけて成長が止まってしまった。その小さな足をフリーダは強調している。なお、この作品は、美術収集家でディエゴの後援者アルバート・ベンダーの依頼を受けて制作したものである。 (1931年 カンバスに油彩 100×78.7㎝ サンフランシスコ近代美術館) |
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