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小川と堰のある風景 ゲインズバラの風景画 |
「小川と堰のある風景(Landscape with Stream and Weir)」と題されたこの絵は、タイトル通り田園を流れる小川と、そこにかけられた堰を描いたもの。そこに樹下にくつろぐ夫人と家畜が描かれている。ゲインズバラの初期の風景画の最後を飾るもので、これ以降ゲインズバラは肖像画の制作に専念する。生活のためであった。 風景の場所はおそらくサフォークであろう。平坦な土地に小川が流れ、その小川に木製の堰が設けられている。これがどんな役割を果たしているのか、よくわからない。この程度の落差なら、堰など必要ないようにも、日本人には見える。 青空に積乱雲のような巨大な雲の塊を配するのはゲインズバラの特徴。画面が非常に暗く見えるのは、顔料が退色したためか。 (1750-1752年 カンバスに油彩 80×94.6㎝ アメリカ、イエール大学) |
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