壺齋散人の 美術批評
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天体の創造:ミケランジェロ「システィナ礼拝堂天井画」




「光と闇の分離」に続いて「天体の創造」のイメージが描かれる。創世記では、光と闇の分離に続いて水と天、及び陸地と海の創造が語られ、それに引き続いて天体の創造について記されるのであるが、ミケランジェロはその順序を逆転させて、「天体の創造」を先にして描いたわけである。

天体の創造について、創世記第一章14~19は次のように記している。「1:14神はまた言われた、『天のおおぞらに光があって昼と夜とを分け、しるしのため、季節のため、日のため、年のためになり、 1:15天のおおぞらにあって地を照らす光となれ』。そのようになった。 1:16神は二つの大きな光を造り、大きい光に昼をつかさどらせ、小さい光に夜をつかさどらせ、また星を造られた。 1:17神はこれらを天のおおぞらに置いて地を照らさせ、 1:18昼と夜とをつかさどらせ、光とやみとを分けさせられた。神は見て、良しとされた。 1:19夕となり、また朝となった。第四日である」

この絵は、神の命令にしたがって太陽や月が生まれたところを描いている。真ん中上の黄色い円が太陽を、右側の白っぽい円が月を表している。月は夜をつかさどることとされているが、この絵では夜の暗いイメージは省略されている。

なお、神の周りに大勢の人物が浮かんでいるのは、神の眷属という意味か。よくはわからない。



これは神のイメージを拡大したもの。神は厳粛な表情で、長くて白い賢者の髯を蓄えたイメージで描かれている。





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