壺齋散人の 美術批評
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エヴァの創造:ミケランジェロ「システィナ礼拝堂天井画」




「アダムの創造」に続いて「エヴァの創造」の場面が描かれる。ミケランジェロはこの部分も、創世記第二章の記述に依拠している。その部分は次のとおりである。

「2:20それで人は、すべての家畜と、空の鳥と、野のすべての獣とに名をつけたが、人にはふさわしい助け手が見つからなかった。 2:21そこで主なる神は人を深く眠らせ、眠った時に、そのあばら骨の一つを取って、その所を肉でふさがれた。 2:22主なる神は人から取ったあばら骨でひとりの女を造り、人のところへ連れてこられた。 2:23そのとき、人は言った。『これこそ、ついにわたしの骨の骨、わたしの肉の肉。男から取ったものだから、これを女と名づけよう』。2:24それで人はその父と母を離れて、妻と結び合い、一体となるのである。 2:25人とその妻とは、ふたりとも裸であったが、恥ずかしいとは思わなかった」(口語訳聖書)



ミケランジェロの絵は、アダムが深い眠りに陥っている間にエヴァが神によって作られたところを描いている。エヴァの身体は非常に豊満に描かれており、それに引きづられるかたちでアダムもやや肥満気味に描かれている。前の絵の中のアダムが筋骨隆々たる姿をしているのとは非常に対照的である。



これは中央部の絵を取り囲む裸体像の一部。ミケランジェロは、絵のサイズを、大きいサイズのものと小さいサイズのものとにわけ、両者を交互に配置する一方、小さなサイズの絵の周囲には若者の裸体像を配した。





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