壺齋散人の 美術批評 |
HOME|ブログ本館|東京を描く|水彩画|ブレイク詩集|フランス文学|西洋哲学 | 万葉集|プロフィール|BBS |
モディリアーニの自画像 |
モディリアーニは、頼まれればどんな人の肖像画も描いてやったが、自画像を描くことはほとんどなかった。この自画像は、1919年に、死の近いことを予期して描いたのだと思われる。 モディリアーニは子供の頃から病気がちで、結核の持病をもっていた。そのために36歳の若さで死んだわけだが、晩年には病気の進行に苦しみ、すっかり痩せこけてしまったという。この絵の中のモディリアーニも、痩せ細って弱々しい印象に描かれている。 モディリアーニはこの絵を、妻のジャンヌや幼い娘のために、形見として残してやったのかもしれない。 (1919年、キャンバスに油彩、100×64.5cm、サンパウロ、現代美術館) |
|
HOME|モディリアーニ |
作者:壺齋散人(引地博信) All Rights Reserved (C) 2011-2014 このサイトは、作者のブログ「壺齋閑話」の一部を編集したものである |