壺齋散人の 美術批評 |
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バベルの塔2:ブリューゲルの世界 |
2枚現存するブリューゲルのバベルの塔のうちロッテルダムにあるものがこれだ。両方とも同じような構図だが、こちらは塔が紅く塗られ、建設工事がほぼ終わった状態であることを物語っている。 塔の建設者であるニムロド王の姿は、この絵には見られない。そのかわり、行列するカトリック僧の一団が画面のほぼ中央に描かれている。それらは気をつけてみないと見過ごしてしまうほど小さい。 これらの僧侶たちも、人間の高慢さの象徴として扱われていると、多くのブリューゲル研究家は指摘している。 (1563年、板に油彩、60×74.5cm、ロッテルダム、ボイニンゲン美術館) |
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作者:壺齋散人(引地博信) All Rights Reserved (C) 2011 このサイトは、作者のブログ「壺齋閑話」の一部を編集したものである |