壺齋散人の 美術批評 |
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暗い日:ブリューゲルの世界 |
月歴画連作の2番目、2月を描いたのがこの「暗い日」である。2月は一年のうちで最も暗く寒い日、画面の暗さがそのことをよく物語っている。 右下にいる子供たちの一人は頭に紙の帽子を被り、他の一人はワッフルという菓子をかじっているが、それらは謝肉祭に関係している。 また、左手下に描かれた農夫はバイオリンにあわせて踊りを踊っているが、これも謝肉祭を連想させる。 寒々とした背景の中で、船の沈む様子を描かれ、前景の中では薪を集めている様子が描かれている。いかにも寒々とした感じが伝わってくる。 (1565年頃、板に油彩、118×163cm、ウィーン美術館) |
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作者:壺齋散人(引地博信) All Rights Reserved (C) 2011 このサイトは、作者のブログ「壺齋閑話」の一部を編集したものである |