壺齋散人の 美術批評
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洗礼者ヨハネの説教:ブリューゲルの世界




この絵は洗礼者ヨハネの説教に借りて、同時代のプロテスタントの集会を描いたのだと解釈されている。ヨハネはネーデルランドで優勢な再洗礼派の宗教的な支柱であった。

ヨハネは画面中央よりやや左手に立っている。かれが左手で指差しているのはイエス・キリストだ。キリストは明るい服装で、腕組みをし、瞑想しているように描かれている。

説教に聞き入っている民衆はすべてブリューゲルの同時代人たちだ。

(1566年、板に油彩、95×160.5cm、ブダペスト、セプミュヴェゼティ美術館)





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