壺齋散人の美術批評 |
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水浴する女たち セザンヌ |
セザンヌは水浴する男女をモチーフにした絵を、1870年代以降数多く手掛けている。ティティアーノやルーベンスからインスピレーションを受けたという。かれの場合、ヌードそのものを描くのではなく、風景にとけあったヌードを描いた。ヌードのいる風景画あるいは、風景を背景にしたヌードといえるものだ。 この作品「水浴する女たち(Quatre baigneuses)」は1900年に制作したもの。四人の水浴する女というモチーフは、繰り返し描かれている。三人のもあるし、五人以上のものもある。 この絵の中の四人の女たちは、水浴を終えて水辺にあがり、体をふいているところ。一人が正面を向いて全身をあらわにし、ほかの三人は背中を見せている。背景はざっくりと描かれているが、緑の質感はある。 (1900年 カンバスに油彩 73×92㎝ コペンハーゲン、ニイ・カールスベルグ・グリプトテク) |
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