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麦わら帽子をかぶった自画像:ゴッホの自画像12




1887年の夏は、ゴッホが急速に技術を進化させた時期だった。この時期にゴッホは、あの特徴的な黄色をベースにしたひまわりの絵を描きはじめる。また、その他の花の絵も、非常に色彩が豊かになった。そういう色彩感の充実は、自画像にも現れた。

「麦わら帽子をかぶった自画像(Self Portrait with Straw Hat)」と題したこの絵などは、そうした豊かな色彩感が溢れた一枚だ。帽子も服も背景もすべてが黄色のこの絵は、カラーバリューの段階によって、遠近を表現している。

背景には黄色の地の上にプラッシャン・ブルーのアクセントをつけているが、それは顔の表情を浮かび上がらせるように慎重にコントロールされている。

(1887年夏、カルトンに油彩、41.0×33.0cm、アムステルダム、ファン・ゴッホ美術館)





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