壺齋散人の 美術批評
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スコパス:ギリシャ、後期クラシック美術




スコパスはプラクシテレスと同時代に活躍し、一緒に仕事をしたこともある。プラクシテレスにも感覚的な傾向はあったが、スコパスはさらに強く感覚的な表現をした。かれは、小アジアに旅行した際、ペルシャの提督マウソロスや、その妻アルテミシアの肖像を作ったが、どちらも感情のこもった作風である。

上の写真はスコパスの代表作「マイナデス」。マイナデスはバッコスの巫女とも呼ばれ、踊り狂うことから狂女と呼ばれた。この像にも、そうした狂女の面影を読み取ることができよう。(ローマ時代のコピー、ドレスデン美術館)



これは、「キタラを弾くアポロ」。これにも、人間の体の動きが、リズミカルに表現されている。(大英博物館)




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