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ウスチュグの受胎告知:ロシア正教のイコン




「ウスチュグの受胎告知」を描いたこのイコンは、「ルカによる福音書」のなかの受胎告知の場面を描いたもの。最初ノヴゴロドで作られ、その後モスクワのウスペンスキー大聖堂に移されたが、現在はトレチャコフ美術館にある。

受胎告知のエピソードは、大天使ミカエルがマリアのもとへ下りてゆき、受胎したことを知らせるというもので、ダ・ヴィンチの受胎告知を始め、多くの画家がテーマとして取り上げた。通常は、ダ・ヴィンチのように、大天使ミカエルがマリアに向かって膝まづいたポーズが採用されるのだが、このイコンの場合には、ミカエルは立ったままマリアに話しかけている。

1130年ごろに作られたといい、イコンとしてはかなり大きい(238×168㎝)




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