壺齋散人の 美術批評 |
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サラ・ベルナール:ミュシャの世界 |
文芸雑誌「ラ・プリュム」のサラ・ベルナール特集号の広告目的で、ミュシャはサラ・ベルナールの肖像をポスターに仕立てた。雑誌は1897年の正月に発刊されたが、このポスター自体は、1896年11月に催されたサラをたたえるパーティで披露された。 正面を向いたサラの顔が堂々とした風格に描かれている。白ユリをあしらった髪飾りなどの装飾品は、「遠国の姫君」の舞台で採用されたものである。この白ユリの髪飾りは、以後サラのトレードマークになった。 このポスターは非常な人気となり、一般向けのコレクションとしても発売された。パリジャンにはポスターのコレクション趣味もあったようである。(1896年 紙にリトグラフ 69×51㎝) これは、「遠国の花嫁」に扮したサラを描いたもの。白ユリが目立って見える。この時(1904年)サラは60歳になっていたが、年齢を感じさせない。(1904年 紙にリトグラフ 73×53㎝) |
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