壺齋散人の 美術批評
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泉のニンフ:クラナッハの裸体画




クラナッハは、横たわる裸婦の像を何点か描いているが、最も有名なのは「泉のニンフ」と題した1534年のこの作品である。

泉のニンフとはギリシャ神話に出てくる水の精のことで、ナイアードとも呼ばれた。ナイアードの中でもいろいろあって、川の精や沼の精とならんで、泉の精クレナイアイがいた。

この絵の中のニンフは、泉を前にして横たわり、見物人の方向を見つめながら、「どうぞ、静かにしておいてください」とでもいっているようである。

(1534年、板に油彩、51.3×76.8cm、リヴァプール、ウォーカー美術館)





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