壺齋散人の美術批評 |
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グラースのテラス:ボナールの色彩世界 |
グラースは、南仏カンヌの北方にある小さな町である。ボナールは、1909年以降毎年のように南仏の地中海沿岸地方に出かけ、強烈な光を楽しんでいた。「グラースのテラス(La Terrasse à Grasse)」と題されたこの絵は、グラースにおける滞在先の家のテラスからの眺めをモチーフにしたもの。 グタースは内陸に入ったところにあるので、海は見えない。その代わりに、光に包まれた南国風の景色があった。この絵は、テラス越しに見える南仏の景色を描いたものである。 かなり賑やかな色彩感である。輪郭線は明確に描かれず、色彩によって表現される。色調の変化が、フォルムを浮かび上がらせるのだ。 (1912年 カンバスに油彩 125.3×134.4㎝) |
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