壺齋散人の 美術批評 |
HOME | ブログ本館 | 東京を描く | 水彩画 | 日本の美術| プロフィール | 掲示板 |
クノッソス宮殿:ギリシャ美術 |
クレタ文明の一端は、クノッソス宮殿の遺跡を通じて垣間見ることができる。この宮殿は、ギリシャ神話の英雄テーセウスの怪物退治の舞台となったところだ。神話によると、この宮殿は迷路のような複雑な構造で、その一番奥の部分に、牛の頭をもった怪物ミノタウロスがいた。テーセウスはこのミノタウロスを退治するわけだが、それはギリシャ人たちによるクレタ文明破壊を象徴しているものと考えられる。 ミノタウロスはクレタの王であり、彼が牛の頭をもっていたことは、クレタ人の牛への信仰をあらわしていると思われる。実際、クノッソス宮殿内には、牛にまつわるイメージがあふれていたらしく、クレタ人の牛への信仰の熱さを物語っている。 上の写真は、クノッソス宮殿の北側の入り口部分を写したもの。この宮殿は、城壁などの防御施設を有しておらず、宮殿内部は、美しい壁画で覆われていた。 これは、宮殿内の壁に描かれていたフレスコ画。二人の戦士と牡牛が描かれている。 |
HOME | ギリシャ美術 | 次へ |
作者:壺齋散人(引地博信) All Rights Reserved (C) 2011-2019 このサイトは、作者のブログ「壺齋閑話」の一部を編集したものである |