壺齋散人の 美術批評 |
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国会議事堂(Le parlement):モネ |
モネは、1899年の秋から1901年の初春にかけて三度ロンドンを訪れ、テムズ川の眺めだけを描いた。その数は100点以上に上る。うち37点を「テムズ川の眺めの連作と称して、1904年の6月にデュラン=リュエルの画廊に展示した。 モネが描いたテムズ川の連作は、国会議事堂、ウォータルー橋、チェアリング・クロス橋だった。そのうち国会議事堂は、セント・トーマス病院から描かれた。モネはこれらの絵を、ジヴェルニーのアトリエで、時間をたっぷりかけて完成させた。 モネがこれらの絵で表現しようとしたのは、フォルムではなく、雰囲気だったようだ。それを裏付けるように、どの絵も幻想的な雰囲気をたたえている。 上の絵は、「霧を貫く陽光」と題して、霧のヴェールからわずかにのぞいた太陽の光を受けて、幻想的に浮かび上がる国会議事堂を描いている。議事堂の形は明確には示されず、わずかに識別できる輪郭線によってあらわされている。(1904年 カンバスに油彩 81×92㎝ オルセー美術館) これは「嵐をはらんだ空」と題して、厚い雲に覆われた空の下に浮かび上がる国会議事堂のアウトラインを描いている。(1904年 カンバスに油彩 81×92㎝ リール美術館) |
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