壺齋散人の 美術批評 |
HOME | ブログ本館 | 東京を描く | 水彩画 | 日本の美術| プロフィール | 掲示板 |
花:ミュシャの世界 |
「花」シリーズはミュシャの装飾パネルセットの代表的な作品。四種類の花を、それぞれ女性の姿に擬人化した図柄だ。このシリーズは大好評をはくし、装飾パネルのほか、カレンダーやポスターにも採用された。また、小さな画面にして四枚一組にしたバージョンが飛ぶように売れたという。 上の絵はバラ。バラで髪をかざり、またバラの大きな花弁を両手にもった女性が、見る者になにかを問いかけているようにみえる。このような、見者とのコミュニケーションを思わせるような構図も人気の原因となったのだろう。 これはユリ。ユリの花飾りをつけた女性が、やはりユリの花びらに囲まれながら、恍惚とした表情をしている。 このほか、アイリスとカーネーションがあり、それらも同じように花びらに囲まれた女性を描いている。この二つには水彩画のバージョンがあって、1897年の「サロン・デ・サン」に出展されたというから、ミュシャはかなり早くから、花のモチーフに興味を抱いていたのがわかる。 (1898年 紙にリトグラフ 各103.5×43.3㎝) |
HOME | ミュシャ | 次へ |
作者:壺齋散人(引地博信) All Rights Reserved (C) 2011-2021 このサイトは、作者のブログ「壺齋閑話」の一部を編集したものである |