壺齋散人の 美術批評 |
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ラ・ナチュール:ミュシャの世界 |
![]() ミュシャは宝飾品のデザインを手掛ける一方、数は少ないが彫刻も残している。「ラ・ナチュール」と題したこの作品はミュシャの彫刻の代表的なもの。かれはこれを、1900年のパリ万博に向けて制作した。宝飾商ジョルジュ・フーケとのコラボレーションであり、また彫刻技術はオーギュスト・セースの手ほどきを受けた。 タイトルが示すように自然をモチーフにしているが、モデルの女性は、「黄道十二宮」のモデルをそのまま採用している。「黄道十二宮」のモデルは眼を開いた横顔で描かれているが、このモデルの女性は目を閉じた姿であらわされている。冠の様子や髪の描く優雅な曲線は、ほぼ同じである。 宝飾商とのコラボレーションとあって、冠の飾りの一部(角の部分)に高価なアメジストを使っている。なお、この作品は複数のヴァージョンが制作され、そのうちの一点が大阪堺のアルフォンス・ミュシャ館にある。 ミュシャはまた、オーギュスト・ロダンとも親交があり、ロダンの影響を感じさせる作品も残している。 (1900年 本体ブロンズ 高さ67.5㎝) |
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