壺齋散人の 美術批評
HOME ブログ本館 | 東京を描く 水彩画 日本の美術 プロフィール 掲示板


エレクティオン神殿:ギリシャ美術





エレクティオン神殿は、パルテノン神殿完成後に建築された。やはり、アクロポリスに立っていた古い神殿を除却して、新たに建築されたものである。全体がイオニア様式でまとめられている。この時代の神殿の建築様式には、ドリス式、イオニア式、コリントス式の三つの様式があった。ドリス式が一番シンプルで、コリントス式が最も新しく、また装飾的だった。

この神殿は、海神ポセイドンとアテネの守護神アテーナーを祭っている。神殿の建っている土地が大きく傾斜していることもあって、北側と西側は、南側と東側より三メートル低くなっており、また、狭い範囲に複数のパートが集約されていることもあって、非常に複雑な形状をしている。



これは、エントランス部分の列柱。少女たちの像が柱がわりとなって、天上を支えている。




HOME ギリシャ美術次へ









作者:壺齋散人(引地博信) All Rights Reserved (C) 2011-2019
このサイトは、作者のブログ「壺齋閑話」の一部を編集したものである